冒険心 が最北端、ケープヨークを目指す!

オーストラリアをバイクで一周
ケープヨークを目指す

冒険心 に支えながら、オーストラリアの最北端のケープヨークを目指す。

ケアンズを出発した。交通量は次第に少なくなり物陰は消え、道路はダートへ変化した。

休憩中に、ふとバイクに目をやると異変に気付いた。
そう、テントが無い!
走行中の振動で、ずり落ちてしまったらしい。パッキングが甘かったのである。

すると、そこに後方から一台のバイクが近づいてきた。

そう、友人のテネレだ!久しぶりの再会だが、喜んでいる暇は無い。彼に事情を話すと「見つけたよ。誰かの落し物で困ってると思い、そのまま道の真ん中に置いて来た」と言うではないか。

コイツ天然か!

思いつつも彼を責める訳には行かない。自己責任なのだから。

ここから、落ちてた場所までは200kmはある。でもこの先、町は無いし、危険な生物もいるので青空キャンプは避けたいところだ。結局、荷物を彼に預けて来た道を引き返すことにした。

途中、数台の車対向車を止めては有無を確認をしたが、すべて「No」
祈る思いで戻ったが、最後まで発見できなかった。

そして、青空キャンプ確定!

最北端に近づくにつれ、道は険しくなる。ここで一緒にケープヨークを目指した彼のバイクにトラブルが発生で、なんとフレームが折れてしまった。このダートでは無理も無い。重量級のテネレは、悪路に向いていないのである。
蛇足だが、脱落した彼は幸いなことに、ゆっくりとなら自走出来たので、見捨てて先を目指した(笑)

「四駆駆動専用道路の標識を合図に、悪路が出現する。
最北端に行くには二つルートがあった。一つは一般車でも走れる様な比較的整備されたダートだ。もう一つは自然の地形を存分に活かした、ワイルドな未整備の四輪駆動専用道路だ。
止せばいいのだが、冒険心 が当然の様に後者を選ぶ(笑)

オーストラリアの中で最も険しいとされている。

走行して、すぐに行く手を阻まれた。細かい砂でできた深い轍が半端ない!これらのワダチは四駆が掘り起こして出来た跡で、ハンドルが振られ、真っ直ぐ進めないのだ。
何度も転倒を繰り返す。

一度転倒すると、バイクが重くて一人では起こせない。
その度、装備を全てどかす必要があった。体力を奪われ汗は滴り落ちた。

この道に入った事を後悔しつつも、後戻りは冒険心が許さなかった。終いには両足を地面に着けて、バタバタと進む。
転倒こそ無いが巡航速度は、極端に落ちた。時速10kmだ。
そんな作業が果てしなく続いた。

そして、この旅一番の難所に差し掛かる。それが、沢登りだ。
装備を一旦、全て下ろしての空荷での挑戦である。
途中で失速すると、後輪は虚しく空転し砂を掘り起こしては、
最初からやり直しを迫られるのだ。
トラクションを最大限引き出すために、タイヤの空気圧を極限まで落とし、ようやく成功した。
その後、道は回復の兆しを見せ、川渡りもあるが渡り船が往来していて問題なくクリア出来た。

北に向かうにつれ、蟻塚が次第にデカくなる。中には、2メートルを超えるモノもあった。
先端にも宿泊施設は無い。ここでもキャンプが基本だ。

目指すゴールも間近に迫ってきた。
やっとの思いで到着すると、綺麗な海が広がっていた。

しかし、小さなすスーパーマーケットと、ありふれたキャンプサイトがあるだけで他には何もない。折角来たので、一泊したが、翌日にはケアンズへと戻ることにした。

こうして、最初の挑戦は終わった。

宜しくお願いします!