タナミ砂漠横断で死にかけた オーストラリア一周

日中の砂漠では あらゆるモノが太陽に支配され
その日差しは容赦無い
生命の存続すら否定されかけている


決して満たされることのない喉に水を流し込むが
すぐに汗へと変わって大地に吸い込まれていく
水筒の水は まるでお湯のようだが
この際 味なんてどうでもよかった


走行中は熱風をまともに受け 相棒はやけに頼りない
エンジン音は悲鳴に聞こえた


赤茶けた大陸を真っ赤に染めた夕日が沈むと
満点の星が無限に広がった

砂漠の夜は昼間の暑さが嘘であるかのように寒い
時には孤独と不安に襲われ 眠れぬ夜を過ごすことも

タナミ砂漠横断

タナミ砂漠横断の道は、 どこまでも続く一本道であったが、稀に分岐路が表れる事がある。間違えることはまずないが、その度、とてつもない不安に襲われた。いや、正直怖かった。

標識みたいな親切は無い。スタンドを線で結ぶ走行で、もし道を間違えれば次のガソリンスタンドには辿り着けないのだ。
ガス欠し、やがて水は底をつきる。すなわち死を意味していた。

やがて眼にする空き缶などのゴミが、そのつど励ましてくれる。
道は正しいよと!

太陽が傾き一日が終わろうとしているが、路面は相変わらず洗濯板の様なコルゲーションが限りなく続いていた。

砂漠の半分くらい差し掛かった頃、遠くに何か見える。人影か?

いや、そんなはずは無い。ここは砂漠のど真ん中だ。
町からも何百キロと離れている。太陽が全ての生命を否定しているのにあり得ない!

しかし、近づくにつれてハッキリと認識できる。

人影に間違い無い。
しかも手ぶらで歩いている。

・・・

どうやら、先住民族のアボリジニのようだ。
こっちを見て、手を振っていた(笑)

タナミ砂漠

順調に進んでいた。

ふと気がつくと、私は道に横たわっていた。状況が把握出来ない。

前方に横たわったバイクを見て、どうやら転倒したようだ。
どれくらいの時間も定かではない。
膝に痛みが走るが、たいした怪我ではなかった。

慌ててバイクに駆け寄るとガソリンが溢れていた。
ハンドルも少し歪んでいるが、走行に支障は無い。
エンジンもすんなりとかかった。助かった!マジで危なかった。

こうして、体とバイクの様子を確認しながら、ゆっくりと走り始める。

やがて、目当ての給油所
(ラビットフラットと呼ばれている)に辿りつく。

小さなスタンドで、一週間で僅か一日しか営業していないのである。なにも知らずにここを頼って来たらかなりヤバかった。

やっとの思いで無事にタナミ砂漠を抜け、ダーウィンへと向かった。このタナミ砂漠の横断移動距離は、確か1,000km以上あった。東京から九州くらいの距離に相当する。
しかも当然、未舗装路だ(笑)

大地を真っ赤に染めた太陽が地平線にが沈むと、今度は無限に散りばめた星が、輝いていた。


こうやって、日本と比べるとデカイ・・・


途中、好奇心で世界で二番目に大きなクレーターに寄り道したが、酷く損をした気分だ。もしかして隕石の欠片でもあるかな?っと下種な考えでした(笑)
申し訳程度の看板が無ければ、それとは気がつかない(往復300km)売店もなければ、店員もいない。
観光客は自分一人であった。

毎日ただひたすらアクセルだけを開けて、タナミ砂漠を横断した。

ダーウィンは目の前だ!

ブルーム/恋の予感

 

宜しくお願いします!

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