Gran Blue Link

バラマンディ 釣行 オーストラリアの7日間

バラマンディ 釣行 7日間

バラマンディ 釣行は、30年も前に遡る。
それは、南半球の赤茶けた大陸に潜んでいる。体長は1mを優に超え、性格は獰猛であり神経質でもある。その筋では、かなり有名だ。そんな魚、バラマンディを求めてオーストラリアへ行ってきた。

出発前に日本で情報を集めたが、雑誌で少し取り上げられたくらいで有益な情報は入手困難であった。今でこそ、ネットの普及で簡単に情報が得られるが、当時は雑誌か誰かに尋ねるくらいであった。

バラマンディはオーストラリア全体のどこにでも生息している魚で、釣るのはさほど難しくはないみたいである。
淡水でも汽水域でも対応でき、日本で言う「アカメ」そっくりである。

そして、取敢えずケアンズ近郊のダム湖に決め、あとの情報は現地で調達する事になった。

幸いな事に、数年前にケアンズを訪れた事があり、目的地にしたのもそれが理由の一つだ。それに、日本からの直行便も出ていて何かと便利。重い荷物を抱えての移動だけは避けたかった。

今回の釣行は、一週間の滞在でテント生活である。資金が潤沢に有る訳では無く、節約型の貧乏釣り釣行であった。
釣りのガイド代は、1日で2万円くらいが相場と聞いたことがあったので出来るだけガイド代は温存という訳だ。
オーストラリアの治安は非常に良く、食事は自炊である。
その為、キャンプ道具一式も持参した。


バラマンディ 釣行  1日目

早朝にケアンズに無事到着。
早く、バラマンディに会いたい。

空港でレンタカーを借りて、いきなり現地へと向かった。
なんか、海外に来た実感がないなあ~

オーストラリアは日本と同じ左側通行である。レンタカーも日産で日本と違和感は標識意外殆ど無い。

意気揚々と3時間程のドライブで、道に迷うことなく目的地のティナルー湖に到着。

ここは、川をせき止めて出来た巨大な人造湖で 、ケアンズの生活水を供給しているそうだ。水は澄んでいた。

はやる気持ちを抑え、まずはポイントを探す。
湖の湖畔沿いを車でゆっくり流し始め、注意深く観察する。

変化に富んでいる。立木が多いエリア、
シャロー、ロック、インレッド、ブッシュ・・・
教科書通りの好ポイントが散見された。

しかしながら、大半はボートからしかアクセスできない。
おかっぱり出来そうな場所は限られ、日本からウェーダーも持参してきたが、あまり積極的に使おうとは思えなかった。
そう、ワニがいるからだ(笑)

水辺に向かって観察する。浅場では小魚の群れがいる。
マッチザベイトがルアー釣りの基本。

適当にルアーを選んで、投げるが反応が無い。
時間帯も正午と悪かったのか、ここにヤツは本当にいるのか?

釣れる気がまったくしなく、場所を変えてもみたがダメだ。
早々に見切りを付け、ケアンズ市内に戻って情報収集しガイドを雇う事にした。

市内の観光案内を回ると、ツアーがあるみたいだ。
しかも乗り合いの為、安いのが魅力的。早速、申し込んで翌日の早朝に出掛ける事となった。
この日は、テントで寝る事が出来ない為、YHで一泊。


バラマンディ 釣行2日目

ツアーに参加する。私を含めて4人だ。
マングローブの森をを縫うように抜け、海へと出る。
雰囲気はまるでジャングルで、いかにも釣れそうである。

あらかじめ用意されたベイトフィッシュを針に付け、泳がせるだけだのシンプルな釣りだ。初心者なんかにはもってこいの釣り方であった。

開始早々、見たことも無い魚が入れ食いで釣れる。
サイズは全て50センチを超え、魚とのやりとりはいつも楽しい。やはり魚は釣れたほうがいい!

でも、違うんだよ。私が釣りたいのはバラであり、わざわざ海を越え、お金と時間を費やしやって来た。しかも、ルアー釣りに拘っていた
一括りに釣りといっても数多くのジャンルが存在し、それぞれの嗜好はまったく異なり、話しもかみ合わない。
それでも、3時間くらいでツアーは終了し過不足なく楽しめた。

この時期は秋であったが、そこは赤道に近いケアンズで、日焼けした顔が火照って、ヒリヒリしていた。

帰り際に、今回の船長がバラマンディ の有益な情報をくれた。
なんでも、ケアンズでは有名なガイドがいるとの事。ワールドタイトルも持っているらしい。


3日目

昨日教わったガイドに早速コンタクトを取る。
一泊2日で5万円で、宿泊と食事込みの値段で、少し高いが、
迷わず決めた。悩んでいる暇は無く帰国する日が迫っている。

この日は、特に予定も無く、何をしたかよく覚えていない。


4日目

レイクティナルーへ再び戻って来た。
案内されたゲストハウスは、湖のほとりにあり最高のロケーションだ。ただの釣りガイドではない。こんな立派な家がどうしたら建つだろうか?

玄関で初老が出迎えてくれ、自己紹介や説明は簡単に済ませて、早速湖上へと出かけた。

20fクラスの大型アルミボートで、日本では見たことが無い。
ここでのタイムリミットは、明日の12:00となっていた。
夕方までやりたいと、申し入れをしたのだが体がもたないとの事だ。

なので、最大限の努力をする約束を取り付け、その甲斐あってか、非常に熱心にアドバイスをくれた。彼はこの2日間の間、自分の竿は一度も持たず終始ガイドに徹してくれた。

どうやらここは、プレッシャーも高いし、ここ最近は、釣果に恵まれていないとの事だが、釣りの釣果は当てにならないと思っていた。琵琶湖のバス釣りで、散々騙されてボウズが何度でも(笑)

ここまで来たら、何が何でも釣らなければいけない。会社に無理いって、ようやく認めてもらった有給だし、費用もバカにならない。
そう思うと、プレッシャーを感じているのは、魚だけでは無い。
むしろ、私の方がデカい(笑)

最初のポイントへ移動する。
日差しの強い日中は、釣れにくく、これは世界共通。しかし、自然が相手の魚釣りだ。何が起こるかわからない。

集中力は次第に高まり、感覚が研ぎ澄まされていく。
淡い期待に望みを託し、キャストを行った。

選んだルアーは、ここで一番実績の高いディープミノーでジャックが貸してくれた馬鹿でかいやつだ。日本からも、持参して来たが水深5mには届かない物ばかり。ここは素直に、ジャックを信じる事にした。

記念すべき一頭目!

リールを巻くと、直ぐに

「コッ」

・・・

微かな手応えがあった。

でも、まさか一頭目であり得ないと自分勝手な判断をしてしまった瞬間、

ラインは走り出し、ロッドは大きく弧を描いた。

今まで経験したことのない強烈なアタリ

リールからはラインがドンドンと出ていく。

やった!と思った瞬間
ロッドが急に軽くなった

・・・

バラシてしまったのだ。

不意打ちを食らい、合わせをしていなかったのが原因だ。
まだ始まったばかりだと自分に言い聞かせても、気を取り直すのに随分と時間が必要であった。

この後、ポイントを替え、ルアーも色々と試すがアタリは無かった。

夕食を挟んで、深夜まで粘ったが反応はあの時の一度きりであった。
ゲストハウスに戻って来ると、昼間は気が付かなかったが、裏庭には小さな桟橋が設けられ、ゲストハウス間際までボートが寄せられる、実に贅沢な造りであった。


釣行 5日目

辺りはまだ薄暗く、
冷んやりとした朝の空気に包まれ、風が心地よい。

今回の釣行で恐らく最後のチャンスを迎える。
朝まずめで釣らなければ、もう釣れないだろう。

勝負は日が高くなる前までで、実質、残された時間はそれほどない。
期待を膨らませ、キャストを繰り返すが、

・・・

一向に反応は無いが、それでもひたすら投げ続けた。

やがて日は登り始め、気温はぐんぐんと上昇する。
タイムリミットも目の前である。

苛立ちと焦りからか、気が付くと自然とリトリーブが早くなっているし、時計を見る回数が増えいた。

ひたすらキャストを繰り返す

・・・

釣りキチ三平なら、ここで釣りますよね。でも、現実はそんなに甘くないのだ。
最後までキャストを繰り返したが、残念ながら奇跡は起こらなかった。結局、アタリは初日の一投目だけ。
悔やまれた。

今回の釣行では、遠い日本からやってきたのに、後悔だけが残った。
帰り際、ケアンズへ帰る支度をしていると、ジャックから提案を受ける。

明日、プライベートで釣りに行くけど、
 一緒に来るか?
 もちろん、お金はいらないよ」


感動して言葉にならなく、頷くの精一杯であった。
オーストラリアに来て、初めて良かったと思える瞬間でもあった。もう釣果なんて、どうでもいい・・・

明日の早朝、ケアンズのYHまでわざわざ迎えに来てくれる。
再会を約束して、レイクティナルーを後にした。


バラマンディ釣行 6日目

薄暗いYHの前には、ジャックがもう立っていた。
慌てて駆け寄る。

ランドグルーザーの後ろには、小さなアルミのジョンボートが牽引されている。

今日向かうのはデイントゥリーリバーでどうやらそこは、大きなヤツは釣れないが数が釣れるらしく、期待は高まっていた。
オーストラリアに来て、毎日、朝から夜中まで釣りをして、体の疲れはピークに達していたが、到着の頃にはどっかに消えていた。

ジャックが手慣れた手つきで、スロープからボートを下し準備は整った。

亜熱帯地方特有の樹々が辺り一面を覆い、そこを縫うように川は流れていた。岸からの釣りは不可能で、こんな貴重な場所へ連れてきてくてたジャックには、心から感謝!

開始早々、バラはあっけなく釣れた。
ここ連日の苦労はいったい何だったのだ・・・

サイズは70cmと小ぶりだが、大きさはこの際どうでもよかった。

立て続けに魚は釣れた。しかも、毎回異なる魚種だ。
そのすべては、日本ではお目にかかれない

バス、数種類のパーチ、鉄砲魚、サラトガ・・・

やっぱり、釣りは実に楽しい!4~5時間で、20匹以上は釣れたのだ。

オーストラリアの豊かな大自然に育まれた濃い魚影を十分に堪能し、思い残すことはもう何もなかった・・・

帰り際に、どうしてもお礼がしたくて日本から持参したルアーを10個ほどだが、彼にプレゼントする事にした。
大変、喜んでいた。
私のルアーは、爆釣していたからね(笑)


ふう、やっと書き終えた。
30年たっても案外覚えているものだな~
これを書いている途中、もう一度
海外へ釣りに行きたくなってしまった。

アフリカのナイルパーチ
コスタリカのターポン
パプアのパプアンバス

その前に、日本のバラ(アカメ)が先だな
それに、宮崎の大ニベも

四国まで、行ってみようか・・・



Exit mobile version