
ロッドビルダー 誕生!
「よし、決めた!」自分で作るしか無いと思った瞬間である。
ベイトが大好きな管理人です。生涯ベイトオンリーを貫きます!バス釣り用のロッドなら選択肢はいくらでもあるがショアジギングは極端に少ない!
いや殆ど無い。あってもマイナーのメーカーでバカ高くかなりマニアックでとても使えるモノではない。
仮にスペック的にOKでも重かったりデザインがイケテナイのだ!
こうして、ロッドビルダー への道が始まった。
工作が得意で大好きな私は理想のロッドを作る自信がある。工具も揃ってます。
そして、なによりも楽しいのである。
・理想のロッド
長さ 10f〜10.5f
長過ぎると先重りがキツくなるので、これくらいが丁度いいだろう。遠投性を高めるために、10f以上はどうしても欲しいのである。
更に、ラインメンディングや、テトラも避けられる。足場が高い時にも狙ったレンジをトレース出来ます。
重さ 250g
出来れば軽い方がいいが、軽いロッドは高いのだ。なので新品は見送り、中古をヤフオクで見つけます。
どうせ使うのはブランクのみで折れにつながる傷が無ければ問題無い。どうせ塗装もするのでボロで安いほうがいいね。
ガイド
ガイドの種類大きさ、材質、セッティングなども様々である。
大事なのはPEラインに対応している。また、大物が掛かった時にフルベンドにも対応・・・
抵抗が少ない・・・
元のスピニングガイドはデカすぎて殆ど使えないが丁度いいサイズの2~3個とトップガイドはそのまま再利用である。
そしてリーダーを組むので少し大きめのガイドを新たに購入。
硬さと調子
これがとても重要である。
使用するルアーの重さは、30g~50gくらいなのでMHで適合ルアーは80gくらいまで投げれるモノがいい。これくらい余裕が無いとフルキャストが出来ないのだ。
想定飛距離は、130m!!
調子はレギュラーテーバーが好みである。投げに特化したロッドを目指すので、ここは重要である。
先調子であれば穂先を少し詰めなければならない。
軽いルアーはまず投げないしルアーにアクションは付けずに「ただ巻専門」で、「むこうアワセ的」な釣りが主体なのでこれでいい。
グリップ
ここは超重要ポイントでとにかく「カッコいい」「握り易い」これらは譲れない。お金が掛かってもやむを得ないです。はい。
シンプルだとあまりにも安っぽくなってしまうので、コスメもしっかりとやりたい所です。
いいブツ 発見!
ふらりと寄った、釣具店
中古のロッドをみているといいモノを発見。
シマノ コルトスナイパイーS1000MH
値段も 6,000円と格安であった。即購入!
恐らく。すべての費用を試算しても 15,000円くらいで出来そうである。これは、格安だ!
ショップに依頼すれば 70,000円は行くだろう~
メーカーが作ったとしても50,000円くらいはするだろう~
適合ウエイトは、80gとぴったりだ。少し短いが、グリップを延長すれば、11fくらいになる。
はじめてのロッド製作なので、これくらいの値段なら失敗しても全然OKである。
ここ数日、ロッドの製作について学んだ。YouTubeにはカナリ詳しく丁寧に解説している動画がある。これらを見終えただけで、なんか出来たつもりになっていた。
根拠は無いが自信はある(笑)それにしても、無料であの動画が見れるなんて、凄い時代である。何十年も掛かって蓄積したノウハウを公開しているのだからね~
なんとなく、イメージも沸いてきたので早速作業に取り掛かった。グリップは好みのタイプが無かったので、急きょ旋盤を買って 削りだす事にした。
ガイド除去

まずは、ガイドの除去である。
ライターで程よくあぶりエポキシを温める事で柔らかくないり、削りやすくなる。
この時、ガイドの足の上を削るとブランクを傷付けることはない。

こんな感じで削るとガイドは簡単にとれます。

スレッドも上手くいくと、簡単にとれます。
接着剤がしっかりと付いている場合は、カッターで慎重に取り除きます。

きれいに出来ました。
この手順でガイドを全て取り除くだけです。
時間は掛かりますが作業に没頭するととても楽しく、あっという間に時間が過ぎます。
勿体ないので、少しずつじっくりと作業していきますよ(笑)
取り敢えずガイドはすべて除去できた。
ここまでは、至って簡単な作業である。
グリップの除去

いろんな方法を試してみる。
まずは、V字にカットしてペンチで毟る。

別な個所は、こんな感じで慎重に・・・
カッターで鉛筆削りの要領でもやってみる。
グリップ素材のEVAは柔らかく、気持ちよく削れる。


そして、フードは金属製なのでダイヤモンドカッターでサクッと切除。一番困難が予想されるリールシートは最後にする。

リールシートを除いて、次々に作業を進める・・・

ブランクはほぼ無傷でグリップを除去。
ここまでは非常に簡単である。
そして、作業は最大のヤマ場である。

グリップシートは硬くて接着剤でしっかりと固定されている。
色々なサイトを見て回ったが、ここだけは画期的な方法はない。
ブランクを傷つけないように慎重にスリットするだけだ。
「ガ・ガ・ガ」っという音とともに、真っすぐ切っていく。

こちらも難なく終了である。
意外と簡単である!
チェッカーやカラーも再利用したいので慎重に作業をすると、すべての除去は終了してブランクだけになった。

あとは綺麗にするだけである。
ブランクには接着剤がたっぷりと付着して剥がすのは大変な作業である。
ネットでは完全にとる必要は無いとのことだが、私の場合ロッドを延長するのでそうもいかない。
これだけ範囲が広いとライターではあぶれない。
すると閃いた!
「ヒートガン」で温めればイケるんじゃない?
アマゾンで探すと、2000円くらいで買える。
ここは作業を中断してヒートガンを購入しその効果を検証しようと思っています。樹脂は200度もあれば柔らかくなるらしい~
ヒートガンは 600度まであぶる事が可能だる。
ちなみにグリップのデザインは悩んでいて、まだ決まっていません。EVAを主体に部分的にコルクを使用したいと考えています。
また、延長する為にカーボンパイプを用意するのですが、出来るだけ綺麗な柄のカーボンを使用予定です。
問題は塗装やロゴなどのデザインですね。
まあじっくりと考えてみます。
ロッド造りの方向性
色々と研究するとカナリのモノが出来そうである。これらは自分でやると材料材だけで費用は殆どかからない。
ロッドビルドの醍醐味である。
・ソリッドティップ
必要ならこれもやりたいが、私の釣りには必要ないので見送り
・調子の最適化
市販のブランクは幅広いウエイトのルアーに対応する為に、ファーストテーパーになる傾向がある。
でも、なんか投げにくいので好きではない。なので、綺麗な弧を描くレギュラーテーパーにする必要があるのだ。ここでは穂先を大胆にカットして、理想的なカーブを目指します。軽いルアーは投げにくくなりますが、ロッドのパワーが少しだけ上がるメリットもあります。
・可変テーパー
これをやるといったいどうなるのか、楽しみである。
発想はソリッドの真逆である。
穂先半分を40tクラスの高弾性カーボン
残り半分は低弾性カーボンかコンポジットかフルソリッド。
ルアーの操作などの小さな曲がりは、パキパキしていて魚が掛かると低弾性カーボンがしっかりと粘って、いい仕事をしてくれます。
意外と変わらないかもしれませんね(笑)
いや、寧ろ使いにくい・・・
新品で製作したらコストは2倍!
なので、これも当然ヤフオクで調達。少し前のバスロッドなら1万円もあればいいのが買えます。
問題は低弾性のロッドである。これは敢えて安いロッドを使うか、ブランクを研究しています。
場合によっては、ソリッドブランクを削り出しするかもね。
ううん、マジで楽しみである。
・ロング化
最大で40cmくらい延長できます。先重り感がでてしまうのでバランスをとるのが極めて重要になってきます。
・グリップはどうするか?
セパレートが好きなので、これは決まりであるが問題は、素材である。
コルクにするか、それともEVAにするか・・・
コルの質感は良いのですが、使っていると真っ黒になってしまう。なので、多分右手の良く握る所はEVA、リヤはコルクにと考えています。
形状は自分の手にしっくとくるまで、ストレートを削り出します。その為に、旋盤をamazonを購入してしまいました(笑)
もしかしたら、シマノの上位機種に採用されていますカーボンモノコックもアリですね。
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・コスメ
普通のロッドは、繊維がスパイラル状に巻かれていて 面が良くない・・・
やはりカーボンの美しさは綾織である。
なので、目につくバッドやグリップあたりは、新たにカーボンパイプで覆ってやる予定である。
・塗装
普通のウレタン塗装で凝ったデザインもいいのだが、シマノのワーシャに採用されているセラミックコートも気になる・・・
そこは企業秘密なので詳しくは分からないが、かなり薄い被膜なので塗装ではなくコーティングであろう。
出来る業者を探しています。
自分でも当然、ペイントします。一応、エアブラシ経験者です。
・ロゴと名前
これが一番難しいかもね。
ロッドビルダーを名乗る以上、ネームは超重要である。
ほぼすっぴん

グリップの跡のエポキシ樹脂を剥がすのは、結構大変!
最初はカッターでコリコリとやっていたのだが、範囲が広いので面倒で、途中で断念した。
最後の手段、文明的に解決を図る。

こいつでエポキシもイチコロだ(笑)
削りすが無い様に珍重に・・・
非常に楽ちんである。ただこの方法は、ブランクの太い場所限定にした方がいい気がします。

光に充てると、白くて美しい!
それでも、30分くらいはかかった。
楽ちんな代償として、部屋が汚れます・・・
そして、腕がチクチクするな~と、良く見ると
極細繊維が とげの様に刺さっている! ゲぅ!
このあと、一本づつ取り除きました(笑)
そして顔は真っ黒!
この辺りは、対策が必要ですね。今後の課題である。
この方法はお勧めできません。
塗装されていて気が付かなかったがバット付近は繊維の巻き方がかなり大雑把に巻かれている。
ジギング用の竿特有か、それとも安いグレードだからか?分からない・・・
当然、スパイラルXみたいな多軸構造ではない。
あんな手法は、弱いブランクだから必要だ!と勝手に解釈しています。だったら最初から「厚く巻け!」と言いたい。
肉厚ブランクなら必要無いはずである。
次の作業工程
とりあえず、ここまでは順調である。
今後の予定
・リールシートとグリップの作成
・ブランクの塗装
・ガイドの取り付け
・エポキシ接着
そして、必要な材料を発注する

便利なモノを発見。
エポキシ垂れを防ぐ優れものである。すかさず購入する。
恐らく塗装を乾かすのに時間が掛かるので、年内は無理かもね
まあじっくりとやります~
納品
注文した部品が届きました。
こちら

リールシートは アルプス社のカーボングリップです。
安かったのでお試しで購入。海外のブランドですが、品質は高い。フジよりも出来はいい。
握ってみると
「・・・」
私の手には合わない・・・
速攻で返品する事になりました。やっぱりフジのグリップはいいですね~
途中経過
ロッドは完成していません。
年も越してしまった・・・
でも、じっくりと仕上げます。
塗装に手間取っています。いや、楽しんでいます。
エアブラシを結局は、3本も購入してしまいました。



最初のヤツはお試し用ですが、意外と綺麗に塗れました。
残念なのはパワー不足で何回も吹かなければなりません。充電式なので、30分くらいで終了です。
そこで思い切って、中華製ですが本格的なヤツを購入しました。
メチャクチャ快適です。コンプレッサーの音も静かで、真夜中でも通常運転出来ます。
しかしながら、これは模型用で細かな所を塗るタイプ。
・・・
結局、もう一回りデカイ口径のヤツも購入です。これだけ揃えても、2万円していません。
小さなパーツ用、ベタ用、装飾用と使い分けが可能なんです。
こうして、また一歩、完成に近づきました!
ロッドビルダー への道のりは長い!




関連記事⇒ベイトロッドの製作 考察・・・
凄い☆笑
はじめてのロッドビルドでここまで工具が揃っていることに驚きですw
私も3、4年前に5本ほど実はロッドを自分で作っています♪
オールトルザイトリングで好きなリールシート、グリップを注文して組み上げた頃が懐かしいです!
私は全ての工程は釣具屋さんのおじさんに聞いてスレッドの巻き方等等教えてもらいました。笑
分からなかったらお店に行って、ロッドを見せての繰り返し、、楽しかったです!
これからもブログ更新楽しみにしてますので、頑張ってください!