250個の販売でのトラブルについて
・糸落ち 6件
・ベアリングにシャフトが入りにくい 2件
・エッジデント 1件
・アルマイト着色不良 1件
・テンションの掛けすぎによるCスペック破損 1件
ご迷惑をお掛けして大変申し訳ございませんでした。
改めてお詫び申し上げます。
予想はしていました。潜在的にはもっとあると思っています。
現行品は対策済みですが、継続的に改善、品質と性能の向上に努めます。
スプールのサイズとクリアランスの関係
初期ロットは純正サイズを参考にして、安易に決めていました。でも、これではダメって事が分かりました。
・大きくてもダメ
精度やブレ、塩カミ、フレームとの相性、交差
→接触するリスク
・小さくてもダメ
細糸でバックラッシュ
→糸落ちのリスク
丁度いいサイズ
使用されるラインを想定して、そこからスプールサイズ、クリアランスを割り出す必要がありました。ギリギリ落ちないサイズがベストなんだけど、PEラインは潰れて扁平化する時もあるから、またそこが厄介でもありました。
そして、色々と考えて導いた数値。
実はこれ、純正とほぼ同じサイズ
お陰で理解が深まりましたが・・・
カスタムスプールって何?
ここ最近、下町スプールの存在意義についてずっと考えていました。大手企業は莫大な予算と時間を掛けて、優れな技術と設備、優秀な人材を駆使して優れた商品を製作しています。
カスタムスプールは総合性能では純正品に及びません。
敵うはずがありません。
じゃあ、カスタムスプールって?
それは、部分的な性能を尖らせる事だと考えています。
高精度、軽量、デザイン、フィーリング、よく飛ぶなど様々。つまり、均一的なバランスを敢えて崩す事であり、一部の不満は目を瞑って頂くしかありません。
全てを求めると性能は均一化を辿り、純正品に限りなく近づく。それならカスタムスプールなんか要らない。
ここに
下町スプールの存在意義
があります。
品質、性能、デザイン、耐久性、快適性、価格どれに特化するかだけの問題。
優れた製品を作る思いは純正であろうと、社外品であろうと変わりません。「ひたすら良いモノを作る」ただそれだけです。
自分専用設計?
もともと下町スプールは、自分専用設計の世界に一つだけの遠投に特化したカスタムスプールです。しかし、生産するにはお金がなく、皆さんからお金を集めてスタート。共同出資?みたいなもんでした。
作り始めの完成度は、100%であっても完成するだけで80%になってしまう。時間と共にジリジリと低下。でも、こらは自分のレベルが上がっている事を意味する。鬼のような改善だけが完成度を高める唯一の手段で、商品が売れれば資金も回収できる。
売れない商品は在庫も膨らみ資金も枯渇、改善も出来ない。
そのまま埋もれて消えてゆく。
そして、少しづつ売れ始めて、いつの間にか世間の評価を気にして、自分を見失ってしまったり・・・
SNSで叩かれたり、色々と行き詰まったり・・・
このカスタムスプールの製作を何度も止めようと思いました。 でも、結局は止める事はできませんでした。低評価があっても、自分のペースでひたすら良いモノをつくる。売れなくなって廃業するまで頑張ります。
モノ作りが好きだから
こんな想いに支えらています
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