3Dプリンターで作るブレーキユニットの新機能

以前から「スプールに標準装備できるブレーキユニットを作れないか」と考えており、今回3Dプリンターで作ってみた。

ベースにしたのはシマノ純正の遠心ブレーキユニットです。純正形状を参考にモデリングしながら、自分なりのアイデアを織り込む。


搭載した機能

今回のユニットには以下の3つの機能を追加。

  • ロック機能
  • ブレーキシュー脱落防止
  • バネによる自動OFF機構

特にバネ機構はキャスト後半でブレーキを解除し、伸びを狙うための重要なポイントになります。


飛距離テスト

使用タックル

  • リール:コンクエストMD301
  • ロッド:モンスターインパクト11HH
  • スプール:下町ヒラスズキsp
  • ルアー:30gジグ
  • ライン:PE3号

テスト結果

① 遠心ブレーキOFF+マグネットMAX
105m(要サミング)

最も飛距離が伸びたセッティング。
ただし、追い風やサミングが前提となるため、実釣では少々扱いが難しい印象。


② バネ付きシュー1個+マグネットMAX
98m

飛距離は少し落ちるものの、サミングはほとんど不要。
実釣では非常に扱いやすく、バランスの良いセッティングです。


③ ノーマルシュー1個+マグネットMIN
91m

安定感は抜群ですが、飛距離は3パターンの中で最も控えめ。


キャストフィーリング

バネ付きシューのみで使用すると、キャスト中盤からブレーキがOFFになり、スプールは一気にフリー状態へ。ラインは浮き、あのマイルドなコンクエストMDが豹変。非常にピーキーな性格へと変化。

飛距離は魅力的、だけどそのままでは実用性に欠けます。

地磯で爆釣したヒラスズキ

ベストセッティングが見えてきた

試行錯誤の結果
「バネなしシュー」と「バネ付きシュー」の組み合わせが最も好印象。初期の過回転を遠心ブレーキでしっかり抑えつつ、中盤以降はバネ機構でブレーキを解除。
そこからはマグネットブレーキ主体となり、後半までスプールが気持ちよく伸びていきます。飛距離も確実に向上し、扱いやすさとのバランスも良好でした。


今後の課題

ジグだけでなく、

  • ダイビングペンシル
  • ミノー

など、飛行姿勢の異なるルアーでさらにテストを重ねる予定です。ルアーごとの特性に合わせてブレーキバランスを煮詰めれば、より実戦的で完成度の高いブレーキユニットになりそうです。3Dプリンターによる試作だからこそ、アイデアをすぐ形にして検証できるのは大きなメリット。

ここからさらにブラッシュアップを重ね、「飛距離」と「扱いやすさ」を両立した新しいブレーキシステムを目指していきます。


他にも色々と開発してますよ

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ABOUTこの記事をかいた人

遠投バカのソルトアングラーです。 下町スプールの製作を生業とした日本でも稀なスプール屋です。 グランブルーリンク代表