カルカッタコンクエストDC200HG  飛距離・インプレ 

カルカッタコンクエストDC200 が新発売された時に裏切られているのだ。

・スプールの小型化
 40mm⇒38mmへとダウンした
・DCブレーキユニットが廉価版?
 I-DC5メタニウムなどと同じでる。
 アンタレスは4×8DCである。

できれば、14コンクエスト200/200HGにアンタレスDCMDと同じDCユニットをぶち込んで欲しかった。
非常に残念である。これでは投げる前から分かってしまう
「アンタレスDCMDには敵わないと」

もしくは、I-DC5の進化版でI-DC6とするべきですよね。 さらに40mmの大型MGLスプールでと期待していたのだ。
だって、アンタレスと並ぶハイエンドモデルですよ、シマノさん!
なので購入は一旦見送っていた。

でもやっぱり気になっていたので、買って使ってみて感じた事を素直に言います。

で、実際に使ってみた結果、

めちゃくちゃ いい!

またしても見事に裏切られました。

ギア比:4.8
ドラグ:6kg
重量:260g
スプール:38/22 最大巻上長57cm 
価格:69000円

・外観

まず カルカッタコンクエストDC200/DC200HG の外観は、オールドABU世代なので丸形リールを見るとやっぱり親近感を覚えます。はい。
銀色が渋く、これはカッコいいですね。統一感があるのはハンドル、ドラグ、メカニカルブレーキ他各種パーツの色合わせれがきちっとされていますね。普通は素材が違うと大変な作業である。

質感も最高で流石ハイエンドモデルだけの事はありますね。
そういえば以前から気になっていたけど、フレームの切削工程を一度見学したいですね。一台削るのに何分くらい掛かるのだろうか?これだけカルコンが普及しているにも関わらず、そういった話が出ないのは企業秘密なんだろうね。

見える所にネジが無いのも随分と苦労してるんだろうなと感心させられます。
表面処理も素晴らしい。至る所に企業努力の跡が散見できます。

260gと重いですが、ロッドに付けると気になりません。
ロッドが重いのは操作性や振り抜きに影響しますが、リールは手元にあるので大丈夫です。

そして、見た目はガンメタで非常にカッコいい。
シンプルなヤマガブランクスに非常にマッチします。

DCブレーキをコントロールする為の外部ダイヤル?がまたイケています。どこか高級時計のデザインを彷彿させ操作性も視界も良好だと思います。
ベタなダイヤルなんかより、遥かに優れています。

19コンクエストDC200


ただ少し残念なのは少しデザインが斬新である。
どこか未来的な感じで、どちらかと言えば14コンクエストの伝統的なデザインの方が好みである。あのブランキンギはもはや芸術の領域です。

・機関

マイクロモジュールギアの恩恵もあり、相変わらず巻き心地は最高です。単に軽いだけでは無く、ヌルヌルした感覚はとてもギヤがかみ合っているとは思えないです。

さらに、ローギアも関係していると思います。

とは言え、もう何台もカルコンを使っているので感動する程ではありません。慣れってコワイ(笑)

ホントはハイギヤのモデルが欲しかったがまだ発売されていなかったので少しの間、我慢します。いや、折角なのでローギヤを堪能してみて、いずれOHも兼ねてハイギヤに交換するつもりです。

個人的にローギアはルアー釣りにおいて必要無いと思っています。 カルカッタコンクエストDC200 ここに、開発者の強い拘りを感じています。
普通、マーケットを意識すれば当然、HGかXGとなりますよね。
もう意地になってますよ。たぶんね。

・メンテナンス

最近はソルトゲームにもベイトリールはかなり普及し嬉しい限りです。
以前は軽ーい後ろめたさ?みたいなのを感じながら淡水専用のリールを使っていました。きちんと使用後は十分な水洗いが必須です。なんか安心出来ませんでした。

その点、今回もソルト対応です。メーカーのお墨付きがあると安心して使う事が出来ます。

スプールを簡単に取り外す事が出来て、メンテナンス性よい。アンタレスDCなんかネジを外さなければならないです。

また、三日月型のプラ版を外す事でギヤに注油が可能です。イチイチ、ギヤBOXを分解する手間が省けます。
もちろん、全バラして洗浄した方が良いに決まっていますが、毎回の釣行で分解なんてやっていられませんよね~
年間釣行なんて200日とか普通ですっ(笑)

・遠投

一番の関心は飛距離で、アンタレスDCMDと比較してどうか?が最大のポイントです。
基本的にベイトのおかっぱりアングラーは皆さん、大遠投が大好きです!

たてえ丸型でも、やっぱり飛んで欲しいですよね。

スプール径は同じ38mmである

         スプール     DCブレーキ
・コンクエスト  MGL      I-DC5
・アンタレス   ノーマル     4×8DC

スプールはMGLであるがアンタレスは違うし、DCブレーキも違う。

そういえば、村田さんが試投したらアンタレスの方が少し飛んだらしいですね。

飛距離テスト

カルカッタコンクエストDC200HG

近くの河川で カルカッタコンクエストDC200HG のテストをしてきました。

ロッド:ヤマガブランクス103MH
リール:カルコンDC201
ライン:PE3号
ルアー:ジグ40g

カルカッタコンクエストDC200HG
ヤマガ103MH
カルコンDC201
ジグ40g
カルカッタコンクエストDC200HG

数投投げた。
実釣には十分ではありますが、97m~98mとあまり飛んでいない。せめて100mは超えて欲しい。

もっと飛ばしたくてもブレーキはこれ以上弱く出来ない。
遠心ブレーキならカラーで微調整が出来ますが、DCでは出来ないのが残念である。

これではアンタレスDCMDには及びません。
19アンタレス34mmにも厳しいと思います。

別の日に新旧カルコン対決もやっています。

飛距離⇒飛距離対決! 新旧カルカッタコンクエスト

・DCブレーキ

スプールがサイズダウン(40mm⇒38mm)となり、MGLの採用で軽量ルアーも14カルコン200と比べて良く飛びます。8gくらいから十分実用的である。スプールの立ち上がりが早いのはMGLの恩恵であろう。

遠投した時のスプールの鳴きも殆どしない。スプールの精度は極めて高いと思われる。

カルカッタコンクエストDC200HG のDCブレーキに関しては、4段階+強風の設定が可能でこれだけでも実用的であり、強風モードはホントにバックラッシュしないのだ。ソルトルアーの場合、海からの強い風に見舞われることがしばしばあるので実に心強い。
更にシーバスの場合、ナイトゲームでルアーがどこまで飛んでいるか判断できない事もあります。そんな時は、本当に心強い相棒となります。ルアーを交換しても、ブレーキは簡単に調整出来ます。

一度DCブレーキの利便性を覚えると遠心ブレーキには戻れないですね。

少し残念なのは、最弱にしても少し強い傾向があります。
特にキャスト後半、ラインが放出されるとスプールは痩せてしまい、過回転となりブレーキの介入を感じる事があります。

軽いモノを投げる ダイヤル4や向かい風のWの出来はいいですですが、遠投の時に使用する1でもやはり強い。

これではアンタレスDCMDには及びません。

30gのジグで85mくらいです。

100mはかなり厳しいです。
まあ、鬼改造しますのでこの辺で・・・


・DCブレーキユニットの故障

カルコンのDCユニットは良く壊れました。
半年で3回も故障しました。それに比べ、アンタレスDCMDは壊れにくと感じました。1年間使い倒しても、故障はゼロ!私にの周りにもアンタレス所有者は沢山いますが、故障は聞いたことありません。

さらに、 カルカッタコンクエストDC200HG はスプールを空回してもDCは作動しません。当然、DC音も聞こえません。
これでは、正常に作動いているかどうかを確認するには実際に投げないと分からないです。
因みに、アンタレスDCMDは軽く回すだけで、「キーン」と聞こえてきます。

ここは直して欲しいかな~

・感想

結局、

ローギヤを除いては欠点が無いです・・・

強いて言えば、

レベルワインドですね。スプールからラインを放出する際に、一直線が理想的です。ロープロモデルなんかは割となってます。ですが、コンクエスト はレベルワインドの位置が低い為、角度が付いてます。実際の影響は分かりませんが、理論上は抵抗になってるはずです。

次期モデルは、恐らく改善してくれるでしょう。期待しています。

カルカッタコンクエストDC200HG
一直線になった14コンクエスト200


カルコン300のレベルワインド形状は縦に穴が拡大されていて、そのうち取り付けようと思っています。
少し加工が必要ですが、14カルコン200で改造して効果はありました。デザインを崩すこ事もありませんね。

ううん、勿体ない!

・カルコンDC のホンネ

結局、だらだらと書きましたが、ぶっちゃけ、性能なんてどでもいいですね(笑)

日本のトップ企業シマノが出した商品で間違いないです。
シマノ \(^o^)/マンセー

丸型は、重たい 飛ばない 汎用性も低いと揶揄され
パーミングだって良くは無い・・・


でも、別にいいじゃないですか~
あの武骨なスタイル、存在感、

ううーん、たまらん!

シーバスやヒラメにガンガンと使いたいですね。


好きか、嫌いか それだけです。

打倒、アンタレスDCMD!



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ABOUTこの記事をかいた人

遠投バカのソルトアングラーです。 下町スプールの製作を生業とした日本でも稀なスプール屋です。 グランブルーリンク代表