スコーピオンMD用のヘビーバーサタイル スプール

大口径スプールの優位性

ライン供給量
ラインキャパ
巻取長
サイズ感

❶ライン供給量

φ43mmの場合 一回転が135cm
100m投げるのに740回転です。
φ38アンタレスは840回転
φ34に至っては943回転も必要です。
より回転しやすい小口径は制御がシビアで簡単にバックラッシュを誘発します。その点、大口径にはゆとりがありますね。


❷ラインキャパ

サラシ打ちがメインのプラッキングならPE2.5号〜3号で150mあれば十分と考えています。タトゥーラ300用下町スプールとほぼ同じで、足りないと感じてた事は一度もありません。しかしながら、相当深い所でのジギングはギリギリかもしれませんね。
沖で大物が掛かって走られたら・・・
ヒラマサやカンパチならヤバいかも・・・
そんな時は素直に純正スプールを使用してください。


しもりなどでラインブレイクが頻繁に起きり、ラインを喪失事も多々ありますが、根ずれの場合はブレイクするのはリーダー付近が大半で一度に大量のラインを失う事は多くはない。 今の所、余計な憂慮で終始しています。

そして、私がこの番手のスプールを製作しようと思った最大の理由が純正スプールは「ジギング用のスプール」である事

・ラインを大量にストックする深溝
・ソリッドの構造のボビン


これではキャステキング用としては不向きである。


❸巻取長

今までは河川のシーバスがメインでコンクエストdc 200、アンタレスdcmdを愛用。基本、巻きの釣りでローギアでも何不十分なく成立しました。しかしながら、磯ヒラとなると別・・・

・潮でルアーが流される
・ジャークによるラインの弛み
・ラインメンディング
・合わせ

この瞬間にラインテンションが欲しいけど、φ38mmの18アンタレスDCMDでは軸が痩せ細り、物足りない。
43mmあると本当に楽なんです!


やはり300番以上がマッチします。
今回、スコーピオンMDに加えて、コンクエストMDが加わりました。
ジリオン300、スティーズ300なんかにも期待しています!

❹サイズ感

個人的な感覚ですが、φ38mmでは磯ヒラとして使用するにはやはり小さい。
アンタレスも淡水用から派生し、スピニングに換算するとすれば3000番、4000番クラス。8f程度の竿ならいいけど、10f超え、太くて長いグリップにはどうもしっくりとこない・・・

その点、φ43mm口径は「300番はスピニング5000番クラスに相当する」と思うと違和感が無い。
スピニングと比較したら、竿もリールも十分軽い。

プロトタイプ完成!

構造と肉厚の最適化

今回は比較的自由度の高い遠心ブレーキを搭載し、肉厚を1から見直した新設計!
シャフト圧入工程も改善し同軸度も向上。強度の必要な箇所、そうでない箇所をメリハリの利いたデザインで設計して強度を犠牲にする事なく軽量化を達成!

ドラグ10kgを想定し、不意な青物にも対応したモデルです。
また、新開発のブレーキハウジングも軽量化に大きく貢献しています。

総重量 30.0g
ノーマル ▲16g

ロッド:モンスターインパクト110HH
ライン:PE3号-150m/リーダー40lb
ルアー:シンカー8号

ブレーキ:1個

110m前後

試投

スコーピオンMDのプロトがようやく完成しました。早速、試投。

遠心の気持ちよさはあるが計測すると、思った殆ど飛んでいない・・・
久しぶりの遠心でセッティングも出ていない事を加味しても、安定感も飛距離も固定マグネット方式によるタトゥーラ300の方が飛距離は出ていました。固定ローターは飛ばないと思っていただけに意外。

外部ブレーキ調整が出来ない、基本設計が古いのは否めない・・・
ブレーキシュー1個でもかなりのブレーキが効く・・・

最適なブレーキシステム?

大口径の重たいスプールと遠心ブレーキの相性

・初期の回りだしはゆっくり、後半にかけても回転が持続する大型スプール
・初期にガツンと効き、後半抜ける遠心ブレーキ
これらの相性は悪い・・・

初期作動から後半まで効くマグネットブレーキ特性の方が遥かにマッチする。
ノーマルのスプール総重量が45gもあり、これでは厳しい・・・

実釣テストを繰り返し、追記


宜しくお願いします!

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ABOUTこの記事をかいた人

遠投バカのソルトアングラーです。 下町スプールの製作を生業とした日本でも稀なスプール屋です。 グランブルーリンク代表